「えっ、店舗の色って、働く人にも影響があるの?」
はい、もちろんです。
こんにちは、KATHERINE DESIGN のカトリーヌです。
この記事では『店舗の色がそこで働く人にどう影響するか』についてくわしくお話ししてゆきたいと思います。
ここでの内容は次の3つ。
①人間は思っている以上に色の影響を受けていること
②色で作業効率が変わること
③目的から逆算して色を使うこと
記事の中でくわしくお話ししますが、人間は私達が思っている以上に色の影響を受けています。色のもつ意味合いを理解し、目的から逆算して色を使うことができれば、作業効率も上がり、従業員も気持ちよく働ける環境を作ることができます。
ぜひこの記事を参考に、従業員満足度の高いインテリア環境について考えてみてください。
人間は私達が思っている以上に色の影響を受けている
まず、お伝えしておきたいのは『人間は私たちが思っているよりも色の影響を受けている』ということです。
色は視覚の中で一番割合が大きく、見た目の8割が色彩に影響されると言われています。
目に飛び込んでくる情報の中で、色が一番印象的ということです。当然、それを目にする人はその色の影響を受けやすくなります。
たとえばある引っ越し会社では、引っ越しの時に使う段ボールを白い色にしているそうです。
なぜでしょうか?
それは、同じ重さであっても通常の茶色のダンボールより白いダンボールの方が軽く感じるからです。
従業員がダンボールを運ぶ時に、重さ(重いと思う気持ち)が軽減され疲れ度合いの影響も減り、よって作業効率が上がることを狙っています。
ここでちょっと想像してみてください。ボーリング球で、黒玉と白玉があったらどちらが軽そうと思いますか?
人は明るい色を軽いと感じ、暗い色を重いと感じます。実際には同じ重さであっても、誰もがそう思うものです。
段ボールの例のように、それぞれの色が持つ意味は様々あります。働く人への心理的負担を減らしより良い環境のためにも、色が持つメリットを上手に活かしましょう。
色で効率が良くなり、より安全になる
配色が人に与える効果に気づき、いち早くビジネスに取り込んだのはアメリカです。
工場でのこと。人に、より機能的に動いてもらうために、色で分別をし行動を促したのが始まりと言われています。人は文字を読むより色別の方が素早く判断ができるのです。
その後日本でもこの考え方が広まり、日本を代表するような自動車メーカーなどでも動線ラインを色で分別して効率化を図ったり、危険が伴う場所には赤色を使用するなどし、機能や効率などために色を上手に取入れています。
色で人の行動に訴えかけ、無駄な動きをなくしたり、危険度をなくしたり低くしたりすることができる好例です。
「でもそれって大きな工場とかの話ではないの?」
と思われるかもしれませんね。ですがそんなことはありません。
働く人にどう思ってもらいたいか、仕事中にどう行動してもらいたいかを考え、そこから逆算して色を使えばオフィスやお店でも十分に応用可能です。
次の章では目的から逆算して色を使うことについて、解説していきます。
目的から逆算して色を使うことが大切
色に影響されるのは従業員だけでなくお客様も同じですが、今回は働く人、従業員にフォーカスしてお話してゆきます。
色を含めたデザインで働く人に機能的に行動してもらうには、まずは働く従業員にどうあってほしいか、仕事をする中でどのように行動してほしいかを考えます。
例えば、「危険や注意を促す」とか、「意見交換が盛り上がるような会議室にしたい」場合には、他のデザインとも調整しながら赤色を活用します。
上手に使えば従業員がイキイキと働く活気のある空間になり、逆に使い方を間違うと従業員みなが疲れてしまうような空間にもなりかねません。
誰もが、従業員に活気も笑顔もない、そんなお店に誰も行きたくはないですよね…。
それぞれの色の意味合いを理解してコーディネートし、きちんとインテリア空間もマネジメントすることが大切です。
まとめ
こちらでお話ししたことをおさらいしておきましょう。
・人間は見た目の8割が色彩に影響され、色の影響を強く受けている
・色を上手に使うことで、作業効率を改善したり、危険を知らせたりすることができる
・働く人に機能的に行動してもらうには、目的から逆算して色を使うことが大切
この3点でした。
色を上手に使うことで作業効率が上がり、スタッフ自身も気持ちよく行動することができ、経営者もスタッフも両方がお互いにハッピーな環境を作ることができます。ひいては、そのハッピーがお客様にも還元されますね。
色の持つ力と、オーナー様の理想やコンセプトの間でバランスを取ることが私たち KATHERINE DESIGN の腕の見せ所です。
そのような観点から私たちはインテリアデザインをプロデュースしています。