「家を建てることになったけど、何から考えれば良いのだろう…」
こんにちは、KATHERINE DESIGNのカトリーヌです。
この記事では私たちが家づくりの最初の一歩目と考えている、「『家色』を知る」ことについてお話ししていきたいと思います。
「色」と聞くともしかしたら
「壁の色はどうしよう」「テーブルの色はどうしよう」
というお話を想像されるかもしれませんが、単なるカラーリングの話ではありません。
ここでお話しする「色」はあなたや家族の「色」、つまりはあなたや家族の『らしさ』。
この『らしさ』を家に落とし込むことの大切さや、どうしたら上手に落とし込むことができるのかについてお話ししていきます。
家というものは人生における手段であって、家を作ること自体が目的ではありません。
いい家を作るには、あなたはどんな人生を送りたいのか、そしてその人生で家にどんな役割を果たしてほしいのか、しっかり考えておく必要があります。
素敵な家、ひいては素敵な人生について、一緒に考えていければと思います。
(『家色』はKATHERINE DESIGN の造語です。)
家色とは「家に表されるあなたらしさ」のこと
まずは『家色』という言葉や考え方についてお話ししてゆきます。
『家色』とは「家に表される、あなたや家族の『らしさ』」のことです。
『らしさ』には、生きていく上で大事にしている価値観、この先どんな風に生きていきたいかという人生観なども含まれます。
言うまでもなく、家は人生を育む場所。幸せに直結する場所です。家にはあなたの『らしさ』、家族の『らしさ』が必ず必要なのです。
家づくりを始めると間取り・設備・家具など、決めなければいけないことが山のようにでてきます。
そして、世の中に出回る良いものは山の様にあります。あなたや家族の『らしさ』を明確にしないで本当に必要なものを決めることはできません。
『らしさ=家色』を知ることは家づくりの第一歩です。
まずはあなたの、家族の、『家色』を見つけることをお勧めいたします。
家色を知っていれば、心の底から満足できる家になる
『家色』を知っていれば、物事を納得して選択しやすくなり結果的にそれは満足につながります。
逆にそれを知らないまま家づくりを始めてしまうと、後から後悔することになりかねません。
『家色』とは家に表されるあなたや家族の『らしさ』、そこには価値観や人生観も含まれます。
『家色』がわかれば、自分にはどのような家が必要なのか、どのような家をづくるのが最適か見えてきます。
それを知るということは「こんな家を作りたい」という目標設定にもなります。
家づくりをするときに「こんな家にしたい」という目標がないと、何かを判断するときに予算やメーカーの推奨する提案だけで判断することになってしまいます。
その判断が絶対ダメとは言いませんが、メーカーが売りたいものと自分が望むものは違うのではないでしょうか。予算や言われるがままの判断で積み重なってできた家は、おそらく満足できる家にはならないでしょう。
とりあえず建てよう、と思って家を建てるのは間違っています。(気に入らないからやっぱり買い替えよう、とできれば私たちは何も言うことはありませんが。)
反対に、目的がはっきりしていると自分に必要なものとそうでないものが見えてくるため、お金や時間、エネルギーを注ぐべきところが分かるようになります。
こうしてできた家は目的のもとにデザインされた、あなた『らしさ』で統一された家になるはずです。
繰り返しになりますが、心の底から満足できる家を作るには『家色』を知ることが必要です。
家づくりをする前に、どんな人生を送りたいか、生活する上で大事にしていることは何かを一度落ち着いて考えてみてください。
そのときに大切なのが、自分はどうしたいのか、をしっかり明確にしておくことです。その上で、家族はどうしたいのか、を共有することが大切です。
家色は個人でなく、家族みんなの『らしさ』が集まってできるものだからです。
詳しく解説していきます。
(ここで言う”家族”とは、血縁関係の有無や婚姻の有無など不問です。ペットも表現上で”家族”とします。)
家色は家族みんなの『らしさ』
『家色』を知るとき、自分の人生観や価値観だけでなく、家族の人生観や価値観も知っておきましょう。
『家色』とは個人だけでなく、家族みんなのらしさが集まってできるもの、「その家族『らしさ』」です。
言うまでもなく、家は人が住むもの。そこに住む人が幸せになれる家をつくり上げてゆくもの。家族がお互いに納得するまで、しっかりと擦り合わせをしましょう。
このとき「テーブルはどうするか」や「ソファはどうするか」などの物理的な話ではなく、人生観や価値観についてしっかり話すことが重要です。
正直なところ、インテリアの好みの違いなどはプロはどの様にもまとめる事ができます。安心してお任せください。
家族間で「こんな人生にしたいから、こんな家にしようね」と擦り合わす話合いは、知らなかった相手の価値観を知ったり、お互いの共通点を見つけたり、譲れないものなどが見えてきます。そのために話合い、真っ先に物理的な話し合いをするのではありません。
擦り合わせができていないと、お互いの本心を知らないまま、そこで暮らし始めてから譲れない価値観の違いを知ることになるかもしれません。
その価値観の違いをどうしても受け入れる事ができない、なんて言うことになってしまったら悲しいですよね…。
これからどんな風に生きていきたいのか。そのように生きていくために、どんな家にしたいのか
『家色』を考えることは人生を考えること。
自分自身を考えるのは重要ですが、家族ともしっかりコミュニケーションをとっておきましょう。
まとめ
こちらでお話したのは、
* 家色とは、家に表されるあなたらしさのこと
* 家色を知っていれば、心の底から満足できる家になる
* 家色は家族のらしさ
の3点でした。
家はあなたの人生を育んでいくものです。
納得した素敵な人生にできるよう、しっかりあなたの『家色』を知っておきましょう。
KATHERINE DESIGN では『家色』をみつけるためのセミナーを開催しています。
著作「わたしの『家色』さがし」は具体的に家づくりを進めるまえに「心と頭を整理するワーク本」です。
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