インテリアデザイン、インテリアコーディネートってよく聞くけど、どんなサービスなんだろう?もちろんサービスがイコール無料と言う意味ではありません。
こんにちは、KATHERINE DESIGN のカトリーヌです。
「インテリアデザイン」「インテリアコーディネート」というサービス。表現の仕方はいろいろありますが、ここでは総称してタイトルを「インテリアデザイン」と呼ぶことにしました。
最近はよく耳にする言葉かと思いますが、もとからある「物」ではないため、どの様なサービスか分かるようで分からない方が多いのではないでしょうか。
インテリア(=室内)の仕事は、大きく次の3つに分けられます。
- 設計すること
- デザインすること
- コーディネーションすること
それぞれ詳しく解説していきます。
設計すること
一つ目は設計することです。
『設計する』と聞くと、壁や窓周りなど構造体をイメージしがちだと思いますが、建築設計とは異なります。
インテリアの設計は、その室内でどの様に暮らすかという暮らし方、それに相応しい間取りを考えプランニングすることです。
その人がどの様な生活をしたいのか、生活スタイルや、どの様な生活のリズムなか、大事にしていることは何か、など様々な要素を複合的に考えてゆきます。
その結果、その空間の大きさ・方向(位置)・照明・などがどこになければいけないかが必然的に決まってきます。
もっと具体的に言いますと。。。
たとえば、コンセント。
コンセントの位置や高さには標準的な位置というものがあり、特に指示がなければ施工する業者もその位置に取り付けます。
ですが細かくヒアリング進めてゆくと、家庭の使い方によっては、もうちょっと低いほうがよかったり、逆に高いほうがよい、という場合が多々あります。
最近ではタテ型掃除機を使う家庭も増えてきました。その充電器に合わせた位置にコンセントがあるとコードも届きやすく、その都度かがむことなく快適にコンセントに差すことができます。
一つ一つの細かな不便さがストレスになります。何のために使うコンセントなのか意味付けをして、場所や高さを最適化します。その上で施工業者にコンセント位置の指示を出します。
特に注文住宅であれば、使い勝手の特徴や身体的特徴に合わせた設計でなければ、本当の意味で満足できる家にはなりません。
インテリア設計は、住みやすい暮らしやすい家の土台を作る、大切な工程です。
デザインすること
二つ目はインテリアをデザインすることです。
カッコイイものを作ることがデザインの意味ではありません。本来の意味は「目的達成のために物事を最適化すること」。
例えば、ダイニングテーブルをデザインするとしましょう。
最近のダイニングテーブルは床から天板の高さが70㎝~72㎝程度が主流です。ですがお客様から「ダイニングでもリビングルームを兼ねてリラックスしたい」というご要望があれば、通常よりもちょっと低めのテーブルをご提案します。そうすることで必然的に椅子も通常より低くなり、足が床にしっかり届き目線も下がり安定感があります。その安定感がリラックスにつながったりします。
このとき、もし最適な椅子やテーブルがなければ、既存の家具の足をカット調整できるメーカーを選定したり、場合によっては家具をデザインしてつくり、最適な椅子やテーブルを用意します。
カッコイイデザインに人が使い方を合わせるのでなく、人に合わせたモノづくりをします。
これがインテリアデザインにおける『デザイン』の一例です。
ここでも大事なのは、『どう暮らしたいか』ということです、あなたの『家色』は何かが重要です。ここが決まらないとデザインはできません。インテリアの相談をする前にしっかり考えておきましょう。
コーディネーションすること
3つ目はコーディネーションをすることです。
お客様にどう暮らしてゆきたいか、どの様なテイストが好きか、手持ちの家具をどれだけ残すか、これから買おうと思っている家具はあるかなどを詳しくヒアリングし、住みやすく、かつ気持ちのよい家になるよう家具を選び、配置してゆきます。そのほか設備や照明器具やカーテンなど、インテリア(室内)にあるものすべてを総合的にコーディネーションしてゆきます。
ちなみに、インテリアコーディネーターと言う職業の名称はよく知られる様になりました。おそらくインテリアコーディネーターというと、先ほどあげた工程のイメージが強いのではないでしょうか。
インテリアコーディネーターというと家具など物をコーディネートすることだけをイメージされがちなのですが、実は設計段階からトータル提案ができてこそ、本来のインテリアコーディネーターなのです。
一つ目の「インテリアを設計する」ことと「インテリアをコーディネートする」ことは、密接に繋がっているのです。
設計段階で暮らしやすさの下地を整えておかないと、いくら後から家具をデザインして、コーディネートしても、使いやすく暮らしやすく、居心地のよい家にはならないからです。
メーカーや工務店との調整も行うので、インテリアコーディネーターは家づくりをする上での総監督とも言える立場です。
デザインもコーディネーションも設計も繋がっています。トータルコーディネートをすることで理想の暮らしになるとぜひ覚えておいてくださいね。
まとめ
インテリアデザインというサービスについて紹介してきました。
インテリアデザインは大きく分けると、下記の3つから成るサービスでした。
- 設計すること
- デザインすること
- コーディネーションすること
インテリアデザインというサービスについて、お分かりいただけたでしょうか。
インテリアデザインは「インテリア設計」が重要です。
ここを人任せにしていては、使い勝手のよい住みやすい家にはならないからです。
家は一生に一度のとても大きな買い物です。
特に間取りから自由に決められる新築の場合、早い段階でインテリアコーディネーターに相談しておくことをお勧めいたします。
インテリア設計士でもあり、インテリアコーディネーターでもある KATHERINE DESIGN では、インテリア設計~デザイン~コーディネーションを一連で行っています。お気軽にご相談いただければと思います。